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JA鳥取中央 ずさん融資

JA鳥取中央 ずさん融資1500万円 返済能力乏しい多重債務者に

◇関係者「銀行ならありえない」--JA側「返済可能、審査適切」

JA鳥取中央(倉吉市)が返済能力の乏しい多重債務者に約1500万円の融資を行っていたことがわかった。銀行関係者も「銀行ならありえない」と言うずさんな審査だが、JA側は「返済は可能。審査は適切だった」と主張している。

債務者は県中部の集落で農業を営む男性(70)。JA以外にも複数の金融機関から借金を重ねていた。97年には、同じ地区の人物に連帯保証人を引き受けてもらってJAから460万円限度で借り入れをした。05年には限度額を超えたため、連帯保証人は「このままでは返済してもらうことになる」と警告されたという。

01年には自宅などを担保に信用金庫から200万円、消費者金融から限度額300万円で借り入れた。しかし、04年には別の消費者金融の債権保全のため自宅が一時、差し押さえられた。

JAは05年、複数の債務の一本化を図り、男性の息子も債務者にして融資を実施。男性は「返済のためアルバイトもしている」と話すが、すでに高齢で、現在も農作物被害などもあって約1500万円の返済が滞っている。年金を担保に別の融資も願い出ているという。

融資の担保には、約8000平方メートルの田がある。地元の農業委員会によると、1平方メートルあたり300~500円程度が相場という。農地売買は買い手が限られ、転用が難しことから、銀行関係者は「銀行の担保評価はゼロ」と指摘する。田にはこれとは別にすでに1000万円限度のJA融資の担保が付いており、銀行関係者は「俗にいう不良債権」と切り捨てる。

JAの担当者は「何回も会い、規定にのっとって審査した」と話す。債務保証を一部引き受けた県農業信用基金協会(鳥取市)も「一般論として、返せないものなら保証はしない」という。

銀行関係者は「仕組みの違う農協だから助け舟を出せたのだろうが、銀行ならできない。延命措置が負債を膨らますこともある」と指摘する。「昔はよくあったが、最近はないはず」と首をかしげるJA関係者もいる。

(毎日新聞より)
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  1. 2009/01/10(土) 20:27:47|
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